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<Surftrip in Philippines>第4章 1日目(ホテル、はじめての海)

    第4章 1日目(ホテル、はじめての海)

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amazonでも公開している内容ですが、
一時的にブログでも公開しています。一気に読みたい方はこちらから。
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 後から知ったのだが、僕らが泊まったKahuna Beach Resortはこの辺りでは1、2位を争う高級なホテルのようだ。確かに南国にあるような植物が生い繁るエントランスから、海が見えるレストランに、小さいが海と地続きにみえるインフィニティプールまである。僕が今まで自腹で払ったホテルの中では1番環境はいい。それでも1部屋1日14000円ぐらい。2人で泊まるので1人あたり7000円。東京のビジネスホテルより安い。フィリピンの物価にしたら高いが、これに関しては、今でもいい予算のかけ方だと思っている。 

 

 ホテルの雰囲気に浸る前に、まず波チェック。悪くない。というか波がブレイクする場所まで遠くて波が良いかわからない。ただ、遠くの方で波にのっているサーファーが見えるので間違いなくサーフィンはできるコンディションということだ。

 

 しかし、困ったことにホテルで合流するはずの、ガイドと連絡が取れていない。仕方なく、腹が減っていたこともあり、ホテルで朝ごはんを食べながら、連絡を待つことにした。運がいいことに朝ごはんをたべながら、波チェックができるロケーションなのだ。

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 朝食を食べ終えても、ガイドとは結局連絡がとれず、僕らだけで海に入ることにした。事前情報でホテルの前はビジターでも入れる場所であることは知っていたし、朝食をとりながら、ゲットして行く人たちを見ていたので、大体のカレント、インサイドのリーフの状況はつかめていた。

 

 体には長時間移動のダルさは残るが、それ以上にはやく海に入りたい気持ちが勝る。この時期の千葉だとセミドライにブーツとグローブ、場合によってはベッドキャップまで必要になり、寒い中着替えをしなくてはいけない。それがここなら水温的には海パンだけで入っていけるのだ。僕は軟弱なところがあり、日焼けやケガ防止の為にタッパーを着た。智也はティーシャツを着ていた。

 

 ワックスを塗り、ストレッチもそこそこに準備を整える。初めての場所の海に入る独特の緊張感がある。さらに、インサイドがゴツゴツした岩になっているので、他のサーファーと同じように最初はゆっくり足を傷つけないように歩きながら海に入って行く。腰ぐらいの水深になったら一気にパドルを始める。小さい波でもドルフィンするには水深が浅すぎる。なるべく早くパドルアウトして、ある程度の深さの場所まで行く必要があった。慎重に進まないと板を傷つけてしまったり、足をついてしまえば足の裏を傷つけてしまう危険性もある。さっそく、なかなかのスリルを味わった。

 

 ある程度の水深のところまでくると、波が割れることもないので、のんびりブレイクポイントまでパドルする。じわじわブレイクポイントに近づくと、波に乗っているサーファーがしっかり見えてくる。胸ぐらいのサイズはありそうで、水の量が多めなメローな波。定期的に割れてくるので、ドルフィンスルーも綺麗に決まる。長旅でのベトベトの汗を洗い流すかのように、生温かい海水が肌のまわりを流れていく。これが気持ちいい。全身、ウエットスーツでつつまれているとなかなか味わえない感覚だ。これでこそトリップした甲斐がある。

 海水は、海底が透き通って見えるほどではないが、青く見えて悪くはない。人にもよるかもしれないが、僕はコンタクトをしていることもあり、基本的には海中で眼をあけることはない。ただたまに、きれいな水のときだけ、ドルフィンスルーで上がって来る時にうす目をあける。そうすると、海面ごしにキラキラ光る太陽が見えるのだ。サーフィンをしていないとなかなか味わえない景色だ。

 

 ここのポイントはライトの波のほぼポイントブレイクでメインピーク寄りの方にはローカルらしき人たちがいて、そのまわりには日本人らしき人たちもちらほら。全部で10人ぐらいのサーファーがいる。ショルダーの方からもたまにブレイクするので、最初は様子見程度にショルダー寄りにラインナップした。

 

 パリッと割れてこない波質で、どうもなれない。パワーはあるのだが、波の上の方だけブレイクしている印象で、タイミングを計ってパドルをして波をキャッチしたと思って、パドルをやめて手を付き上半身をおこしたときに波に置いていかれる。もしテイクオフできても、そこそこサイズがあるので横に走ろうとすると波に置いていかれるようにプルアウトしてしまう。う〜むなかなか難しい。

 何本か試しているとタイミングを掴んでくる。ちゃんと波をキャッチできるようにいつもより長めにパドルして、テイクオフしたあとも、すぐには横に行かずに一度しっかりボトムまでおりる。そしたら、気持ちよくアップスンができて、緩めのカットバックも決まった。やはりトップでは少し早めにゆっくり切り返さないとプルアウトしてしまい何度か悔しい思いをした。(うまい人はそうはならないのかな??)

 

 僕は智也よりピークよりにラインナップしていたので、智也も乗ろうとしていた波を僕が乗り、智也の目の前でカットバックを決めるという、性格がいいとは言えないが気持ちのいい瞬間もあった。バドルしてラインナップに戻るとき、智也に「今の波なかなか良かったぞ〜!」と声をかけると、智也はあんまり見てないようなそぶりをした。これはサーファーあるあるで、身内のいいライディングはくやしくて見ていないフリをしたくなるのだ。そんな感じで2時間ほど入ると疲れも感じてきた。飛ばしすぎも良くないと、一度上がることにした。

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 そしてホテルにある海が見えるレストランでビールを飲むことにした。これがたまらない!うますぎる。これのためにサーフィンしてるんじゃないかってぐらいほんと最高!夜中〜朝方の移動のときはそれほどではなかったが 昼になるととても暑い!少し動けば汗が出てくるぐらい。昨日までは、ダウンを着込んでも寒い場所にいたことを考えると、この暑さも気持ちいい。縮こまっていた体がユルユルに緩んでいく。眠気を感じつつもまだ心が火照っている。 昼寝をするまえに少し街を散策することにした。


 ちなみに飲んだビールは店員にオススメされた、このあたりで作っているクラフトビールだ。ふんわりバナナの香り(実際にバナナが入っているわけではなく、ビールの種類によっては、酵母がバナナの香りに似ている)を感じられ飲みやすいが、しっかりコクのあるビールで美味しかった。気に入ってホテルでビールを飲むときは大体これを頼んでいた。途中で知ったのだが、他のビールの3倍以上の値段がする。自分の甘さが少し嫌になった。