オーストラリアのバイロンベイに短期サーフィン+語学留学した時の話_1<きっかけ>
僕は「少し長い間」海外に行ってみたいという願望があった。
いつから、その願望があったかは覚えてないが、
26歳の時にそれこそバックパック1つで2ヶ月ほどヨーロッパを回ったのも、
その願望を叶えようとしたことの1つだと思う。
「少し長い間」というのがポイントで、
移住なんてことができる勇気はなく、
一年単位の海外留学も金銭的なことを考えると厳しく、
仕事や、一人暮らしの部屋のことを考えても半年以上でも長すぎるし、
2週間ぐらいだと普通の旅行をかわりなくて短いという、
個人的な見解ができていた。
2ヶ月かけてヨーロッパをまわったときは、いろいろな場所を転々としていたので、
1つの場所に滞在するのは、長くても1週間以内。
そのペースで移動を繰り返していたので、基本的には、
一般的な観光名所をめぐる旅行を繰り返す感覚に近い部分がある。
すごい良い経験になったのは間違いないのだが、
自分が求めていたのとは少し違うことに気がついたのだ。
求めていたのは、1つのエリアに2週間以上、
すなわち「生活」が必要になる滞在をしてみたかったのだ。
スーパーに行って食品や日用品をかったり、
近所の行きつけのお店の店員と顔なじみなって簡単な挨拶を交わしたりしたかったのだ。
そんな願望を持ちつつも仕事を続け、
30歳を目前にしていた。いろいろな国によって条件が異なるのだが、
ワーキングホリデーで取得できるビザは30歳までであることが多かった。
僕は上司にもそんなことを伝えていたら、
冗談交じりに一ヶ月休みやるから行ってこいよ!
と言われた。
それを冗談で流すこともできたのだが、
こんなチャンスはそうそうないと思った。
翌日に企画書みたいなものを提出した。
半年後の3月であれば、大きな案件はなく、
2月もしくは4月にずらせる案件や
他の人にお願いできる案件が多く
都合のいい時期であること。
僕が少しでも英語が話せるようになれば、
仕事が取れる糸口になること。
クライアントのコミュニュケーションにネタになること。
リサーチとして海外の市場を知れる可能性があることなど
を会社にとってデメリットも少なく、メリットがあることをまとめて提出した。
作りながらも思っていたが、今思っても、実際メリットになる可能性はかなり低い。
それは、上司もわかっていたようだが、
いつもこれくらい仕事がはやければいいのだが、と
嫌味はいわれたが、意気込みを買われたのか、
1ヶ月の休みを貰うことができた。
こうして、一ヶ月の海外滞在のチャンスを獲得したのだった。